帰省(3)鵜飼
リソイル部の砂田です。長男の婚約者のお父さんに長良川の鵜飼に招待されました。
鵜飼は全国に何か所かやっているところがありますが、岐阜県関市の鵜飼は千何百年前から
続く伝統漁です。鵜匠は宮内庁式部職で公務員らしい。年8回天皇陛下に献上する鮎をとっていて
それ以外の日は観光用として、一般の人に公開しています。ちなみに 給与は1日4800円との事でした。
漁は5月15日から10月15日までであとは鵜の訓練をしているそうです。満月の夜は中止です。
幸い8月12日は満月でなくおこなわれました。まず第18代鵜匠足立家にお邪魔して、鮎のフルコースの
料理をいただいて(写真は失礼なので、撮れませんでした。)日が暮れるを待って観光客用の船に乗り込みました。
鵜匠が着ける腰みのと草履 人の手と比べてください。
長良川と乗合船
やっと夕日が、沈みます。
イケメンの船頭さん(アルバイトだそうです。)
他のお客さんも鵜匠の船の出番を待っています。
鵜匠さんが漁の説明をしてくれます。(衣裳・鵜のつなぎ方等) 鵜の首は指1本入る余裕を
持ってひもをつなぐそうです。紐は胴体と首2か所でつなぎます。指1本余裕をもたせるのは
全部しばって魚を取り上げると鵜が、やる気をなくすので、ある程度の魚は呑み込めるように
してあるそうです。当然 鵜は腹ペコ状態で出てきます。
小瀬の鵜飼は狩り下りといって川を下りながら漁をしていきますので、まじかに漁が見られます。
いよいよ鵜匠の船がやってきました。船には鵜匠・とも乗り(船を操る責任者)・なか乗り(鵜匠・とも乗りの助手)
3人乗っています。
鵜は黒いので、どこにいるのかよくわかりません。
鵜匠はかがり火の火の粉が、かかってくるので、着物の上に前掛け、頭に烏帽子をつけています。
第18代足立家 鵜匠が漁の終わったあと今日出漁した鵜に餌をやっています(本日はホッケでした。)
1羽に3匹位です。下の籠は鵜を入れ船に運ぶもので1かごに2羽入れます。
訓練用のプールに鵜がいます。
鵜匠(第18代足立洋一郎さん)から鵜の説明を聞きます。(鵜はカワウでなく海鵜だそうです。茨城県で捕って3年位訓練して
漁に出るそうです。)
プールから上がった鵜は羽を乾かすためペンギン状態
ヒチコックの映画 (鳥)の気分
仲良しペア ちなみに オス同志です。漁をするのはオスが多く
一生2羽同志で暮らします。他のものと一緒にするとケンカが絶えなく漁にならないそうです。
鵜飼は一度は行ってみたい体験でした。関市の鵜匠は世襲制で、女人は鵜匠になれません。
最後に鵜にまつわる言葉
①鵜のみ②うがい(吐き出すしぐさから)③ウナギ(鵜が呑み込むのに難儀することから)
鵜匠さんから説明受けました。