昆虫大戦争2

東営戦線記 二章
(島田二等兵による体験記より抜粋)


繰り返される襲撃が、兵士たちの心をむしばんでいく。




昨夏、大佐不在時を狙われた黒い一連星による単機侵入攻撃により、拠点陥落の危機を迎えた東営軍は、I少佐の捨て身の奇声攻撃により、辛くも勝利を納めることに成功した。

東営にも安息の日々が戻り、この平和が続くと思われた。



しかし

終戦から、早いくとし

啓蟄の頃を迎え


静寂な日は唐突に、

不意に終わった。



東営を統括するN大佐による迫撃音により開戦が告げられた。

バァン!

恐れ多くも大佐の視界で羽虫が挑発行為をしたようだ。
大佐の動きは迅速だ。

虫・即・断

敵の尖兵は即座に抹消された。


この時はまだ東営拠点全域にまで戦火が拡大するとは夢にも思わなかった。





バンバババァァァン!!

迫撃音が鳴りやまない。連打連打連打
大佐の爆撃が止まらない。

どうしたことか?

何が起きている!?


拠点内にはすでに無数の敵兵の侵入を許していた。

一体いつ?どこから??

侵入経路を絶たねば!

緊急戦略会議が開かれた。

① I翁の飛蚊症が具現化した 説
② 少佐が窓を開けたから 説

2。
敵の増援は無いと判断された。

そして今後の対策として
1 共存
2 殲滅

採択が取られた。

無論
2だ。

前大戦では熾烈を極め、東営軍にも尊い犠牲が出たが、今大戦では状況が違う!

そう!大佐がいる!

戦略会議終了後、直ぐ様前線に戻り孤軍奮闘!
撃破数は裕に30を越えた!

そして、少佐も続いた。
前戦の戦果を猛省し、折れた心を立て直し、雪辱を晴らすべく敵陣に斬り込んだ。

二人がかりで一心不乱に猛攻。

ダダダダダ
バババババ


今ここに来客があれば、ドアを開けることなく踵を返したことだろう。

拠点内にはそれだけの烈迫の気合が満ち満ちていた。


ゲリラ兵による散発的奇襲はあるものの確実に制圧に向かっている。
しかし、今回も戦局を揺るがす重大な局面を迎える!!

翁が捕縛した敵兵を窓外に釈放すると言い出した。

御老公、気は確かか!?

そんなことをしたら、敵の大増援により一気に形勢は不利に

しかも、窓の外には
少佐曰くソフトボール大のドローンみたいな虫が
大佐曰くテニスボール大の虫が
こちらを狙っているらしい
しかも、大量に。

いやいやいやいや
将校達も気は確かか!?

そんなサイズの虫がいる訳は

残念ながら二等兵には視認できず。
手元はさておき、遠方の視力には問題無い二人が言うのならば、
真実か!

大佐から翁への叱咤により、窓の開放は寸前にて止まった。敵の補給路は断絶したままだ。

この瞬間、勝敗は決した。

そして大佐から配下を鼓舞する力強い言葉
そう
ストロングワーズが出た!

「そっちはお前らで血祭りに上げろ!」
日常会話で[血祭り]初めて聞いたよ((( ;゜Д゜)))

しかし、大佐の言葉の真意はきっとこうだ
「(前線には俺が残り、撃ち取る。しかし万が一撃ちこぼしがあったら)そっちはお前らで血祭りに上げろ!(俺のことは気にするな。通常業務に戻れ)」

多くを語らぬ背中

そこに痺れる憧れる





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サブリーダーこんなもんでいいですか?

え 何?

前回のブログで
ゴキブリを素手でつかもうとする女と思われた。
パンとウサを愛でる優しい家庭的なイメージがくずれた。

いやいや 
知らないです。
嘘偽りないし
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